自作キーボードレビュー Runner3680

自作キーボードキットを買って組み立てたのでレビューしてみます。

キットはRunner3680という直行配列キーボードのキット。

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スイッチはKailh Speed Silverというゲーマー向けのスイッチ。

キーキャップは「無銘誠品」と箱に書いてある謎メーカーのDSA Lazer Etched PBT Keycaps ALL 1U Blackというもの。

Arduino Pro Microのもげ

もげやすいとは聞いてましたが、「まあいうてもそんなもげへんやろ」と思ってたら、あっさり3回もげました。3回目はパターンごともげたので修理に余計な時間を費やしてしまいました。皆さんはもげる前に対策してください。

UEWで配線する方法はELMのChaNさんから学んだやり方なのですが、実はあんまりメジャーなやり方じゃないことを最近知りました。皆さんは何でジャンパーしていますか?

elm-chan.org

幸いRunner3680のキットはコンスルーという取り外しできるヘッダピンを介してArduinoが接続されている設計なので、修理することができました。Arduinoの接続にはコンスルーを使っておくのがよいでしょう。

悪かったところ

直行配列

私は手が小さくて遠くのキーに指を伸ばすのが苦手なので、直行配列にしたら指が届きやすくなるのではと期待して直行配列にしたのですが、別にそんなことはなかったです。なかなか直行配列に慣れなくて誤入力が多発します。

Kailh Speed Silver

スピードスイッチと呼ばれる非常に軽いスイッチと聞いて購入したのですが、実際は押下圧40gなので別に軽くはないというか赤軸と同レベルです。ONになるまでのストロークが非常に短くて1mm押し下げただけで反応します。どのくらい敏感かというとホームポジションを指で探るだけで反応するぐらいの敏感さです。感覚的にはほとんど触るだけで反応する感じです。直行配列になれないこともあって、ちょっと指が隣のキーに触ったり、掌がキーに触れただけでキーが反応して、誤入力が大量発生します。反応がクイックなのでゲーム用にはいいのかもしれませんが、文章を入力する用途には向いてない気がします。誤爆しないように手を浮かせ気味にする必要があるので、肩がこります。

キーの高さが高い

自作キーボードはケースが厚めになるのでキーの高さもちょっと高くなります。Runner3680は2重基板なのでさらにちょっと高めです。Kailh Speed Silverのおかげでキーに掌が触れると誤入力が起こるので困ります。ロープロファイルスイッチにすればよかったかもしれません。自作キーボードキットを選ぶ時にはキーの高さも確かめるべきでしょう。

キーキャップの汚れが落ちない

キーキャップが汚れるといくら拭いても汚れが落ちません。刻印に汚れが染み込んでしまうようです。画像ではわかりづらいですがKやNの文字が黒ずんでいます。まだほとんど使用してないんですけどね。このキーキャップは刻印が「レーザー彫刻」なのですが、刻印は2色成型かシールの方がよさそうです。

全キー1U

見てのとおりRunner3680は全キーが1Uというサイズの小さいキーです。CtrlやShift、Enterキーもアルファベットと同じキーの大きさです。私は(だいたいの人がそうだと思いますが)CtrlやShiftを指をずらしながら押すので、キーが小さいと非常に入力しづらいです。ゲームする時はCtrlやShiftを多用するので困ります。

ファンクションキー不足

ファンクションキーが少ないのはIDE使う時にやっぱり困ります。

反省点

部品の組み合わせが悪かった気がします。ゲーム用途にするならKailh Speed SilverでCtrlやShiftの大きいキーボードにするべきでした。仕事用ならフルキーボード(テンキーやファンクションキーは外付けでいいかも)で、赤軸、Row-Staggered配列と保守的な構成にするべきだと感じました。